《前回のおはなし》
潰瘍性大腸炎の再燃。日々激しい下血と20回近くのトイレ通いに、免疫低下で様々な体調不良に襲われていた。頼みの綱であった「ステロイド」も効果を発揮せず、「近い未来の大腸切除の可能性」に絶望したななな。20代半ば、夢抱く自分の未来に希望を見出せなくなり、彼女は完全に生きる気力を失っていた…
あとがき
20代半ば、私の人生はこれからだ!と言うときに、薬を飲んで治療しても治らない病気に日々の生活を蝕まれる…これは当時の私にとっては耐え難いものでした。まして、「排泄コントロール」ができない、と言うことが精神的に辛く悲しくて、どうしても受け入れられなかったのです。この頃はUCやストーマ(人工肛門)の知識もほとんどなく、生活への影響やメリットなどもほとんど知りませんでした。ただ漠然と「そうはなりたくない」と感じていただけなのです。
こうして一時は命を自ら断つことも頭をよぎる事があった私でしたが、ふと「死ぬつもりで治せばいいんじゃないか」と思い至ることに!
実際、それから様々な治療法(※主に医療に頼らない系)を探してみたり、挑戦してみたりしました。その中で出会った治療法の一つが「グルテンフリー」でした。当時、プロテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチ氏も実践している健康法(著書:ジョコビッチの生まれ変わる食事 )として、日本でもこの言葉が流行り出していた時です。
小麦を食べないだけでいい…それは他の治療法に比べれば取り組みやすいもののように思えました。もしこれで本当に腸の炎症が抑えられるなら、こんなに簡単なことはないじゃないか!と。今回ご紹介した本「小麦は食べるな!」によると、小麦を抜いて体の調子が整うにまでには1ヶ月ほどかかるとのこと。
さて、藁にもすがる思いの中での「40日間 脱小麦チャレンジ」、成果はいかに・・・?!
※この記事は作者卯月なななの個人的な体験を元に描かれており、登場する薬や治療法の効果を保証するものではありません。また、治療法を独自に判断するのは危険を伴います。医師の指示を仰いでください。